Dell Inspiron 15 3000(3505)プレミアムの実機レビュー【AMD Ryzen5 3500U メモリ8GB】
今回はDELLのノートPCのレビューです。
購入したのは私のものではなく、母が普段使うためのPCのです。大きめの15.6インチで有線LAN搭載モデルを探した結果Dell Inspiron 3000(3505)に行き着きました。
少々世代が古いRyzen 5を積んだInspiron 3000(3505)プレミアムで、値段はMicrosoft office2019が付いて割引があり約78,000円でした。
実際に届いた実機を見つつ、本体の質感や使用感を確認し、ベンチマークも少し行ってみます。
Inspiron 15 3000(3505)のスペック
購入したInspiron 15 3000(3505)プレミアムはミドルスペックの第2世代Ryzen 5を搭載したモデルです。
AMDのMobile向けCPUのRyzen5 3500Uは4コア8スレッド、動作周波数2.1GHz、最大3.7GHzでTDP15Wとなっています。
グラフィックスにはAMD Radeon Vega 8が搭載されています。Windows 10はHomeです。Proも選べます。
メモリは8GB、ストレージは512GBのM.2 PCIe NVMe SSDを積んでいます。ディスプレイは15.6インチのFHD、IPS非光沢液晶です。
購入したモデルはMicrosoft office Personal 2019をセットで購入(+22,000円)しました。これを外せば約60,000円で購入可能です。
付属品は簡単な取り扱い説明書とACアダプターだけです。購入したモデルにはOffice2019のライセンスキーも付いていました。
それと、DELLのPCにはマカフィーのセキュリティソフト1年間無料がセットでついてきます。好みがあると思いますが、私は即アンインストールしました。
その他のグレードについて
Inspiron 15 3000(3505)にはスタンダード・プレミアム・プラチナの3モデルがあります。
エントリー:Athlon SILVER、Radeon グラフィックス、メモリ4GB
スタンダード:Ryzen 3 3250U、Radeon グラフィックス、メモリ8GB
プレミアム:Ryzen 5 3500U、Radeon Vega 8 グラフィックス、メモリ8GB
プラチナ:Ryzen 7 3700U、Radeon Vega 10 グラフィックス、メモリ8GB
スペックは以上となっていて、スタンダードモデル以上でストレージ容量を256GBか512GBから選択可能です。それ以外の構成はほぼ変わりません。
値段との比較でコスパが良いのはプレミアムモデルだと思います。もちろん予算に合わせて選べばどれも日常用途では不満はないスペックでしょう。
質感
ホワイト(スノーフレーク)のモデルですが、天板はプラスチックで艶消しの処理が施されていて、サラサラしており指紋はほぼつかないです。
パームレスト部分もサラサラ(ちょっとザラザラ)していて気持ちよく操作できます。恐らく材質はアルミです。
タッチパッドはいたって普通な触り心地ですね。サイズもちょうどよく、縦方向に余裕があるのでスクロールなどがしやすいです。
背面には排気ポートが設けられています。ただ、PCを開くとこのポートからの風が画面側に吹き出るのもあって、高負荷時にはファンの音が結構します。
背面は恐らくプラスチック製で、inspironのロゴが真ん中にあり、排熱のスリットやゴム足、普通のプラスネジが見えていたりと高級感には欠けます。
ただ、全体的なデザインや質感は悪くなく、DELLのロゴも目立たない感じで、ホワイト(スノーフレーク)のカラーもなかなか良いと思います。
プレミアムの場合には他にも「アクセントブラック」「クオリーブルー」というレパートリーがあります。
キーボード
キーボードは少々癖のあるデザインですが、打ち心地は悪くないです。キーストロークは浅く、タイプ音もかなり静かで個人的には好みです。バックライトはありません。
10キーも付いているのですが、数字、計算などでよく使われる方には便利かもしれません。
BackspaceキーとEnterキー、右Shiftキーが小さく、左のキーとくっついている仕様は最近のWindowsノートの流行なのでしょうか?ちょっと微妙だとおもうのですが…。
また、方向キーとpg upとpg dnキーがくっついているのも一癖あるところです。でも、これらも馴れてしまえばそれほど問題はないでしょう。
サイズ・重量
本体サイズは約364×249×20(mm)となっていて、閉じると本体の大きさの割に結構薄く感じます。
重量は本体が約1.8kg、45WのACアダプターとケーブル一式で約260g、合わせて約2kgと結構重いです。
ただ、大きさの割には持ってみると意外と軽いと感じるので、持ち歩けなくはないです。と入っても基本的には据え置きで使う用のPCと考えるのが無難ですね。
ディスプレイ
ディスプレイサイズは15.6インチのFHD非光沢IPS液晶です。映り込みはまあまあ抑えられていて、長時間の作業で疲れにくいと思います。
事務用途では非光沢(ノングレア)液晶がいいですね。私は光沢液晶のディスプレイにわざわざノングレアフィルムを貼ることもあります。
視野角も十分に広く、発色も良いので値段の割になかなか良いディスプレイだと感じます。
ベゼルはかなり狭く、上側で18mm、両サイドで8mmくらいです。ベゼルの質感が若干安っぽいグレーなのがちょっとだけ残念でした。
カメラ・マイク性能
カメラとマイクはディスプレイ上に設けられていて、カメラ性能は720p、30fpsと画質はほどほどでZoomでの会議などでは必要十分でした。
また、マイクの感度も比較的良くてテレワークなどにも問題なく使えるレベルの性能です。
ただ、カメラに物理的なシャッターなどの機能はないので、セキュリティを気にされる場合は使用しない時にはPCを閉じる習慣が必要でしょう。
インターフェース
今回のPC選びでは、有線LANが使えるのが今回のポイントでした。薄型のノートPCはほとんどが無線LANのみですが、LANケーブル好き(回線が不安定なだけ)な母には必須です。
Inspiron 15 3000(3505)は、約2cmの薄型にも関わらず有線LANポートが搭載されていて、テレワークでも安定した通信ができますね。
左側面に有線LANポートなどが並ぶ |
右側面にはメモリーカードスロットとUSBポート |
インターフェースはUSB 2.0✕1、USB 3.0×2、HDMI×1、SDカードリーダー、オーディオジャックが搭載です。
USB-Cポートは無く、充電は通常のアダプター経由のみです。ここはちょっと残念ポイントですが、ほとんど持ち出さない用途ならあまり気にならないです。
ベンチマークの結果
Ryzen 5 3500UのCINEBENCH R23のスコアはマルチコアで2511でした。マルチコアではIntelのモバイル版Core i7の第8世代くらいのスペックを持っています。
ちなみにCINEBENCH R23でM1チップ搭載のMacbook Airのマルチコアが7000ほどで圧倒的ですが、そこまでのスペックが必要な方は少ないでしょう。
PassMark CPU Markスコアは8,400程度です。シングルコア性能ではIntelのCore i5の第8世代、モバイル版と良い勝負をするくらいのようです。
正直、通常の作業やビジネスで用いるには十分な性能です。WordやExcel、ブラウザ上での作業で重さを感じることは無いでしょう。
ただ、CINEBENCH R23を回している間に冷却用のファンが「サーーーーッ」とまあまあな音量で回転しているのがわかります。
ベンチマーク中は画面のすぐ下が結構熱くなる |
CPUを酷使する場合にはちょっとファンノイズが大きいかなと感じました。ただ、軽い作業ではファンは回ることはほぼ無いです。
ちなみにグラフィックス性能に影響を与えるGPUはRedeon Vega 8が搭載されており、これはIntelのCore i5、第11世代と同程度なまあまあのスペックです。
Macbook Pro 2015(13.3インチ)と比較
13.3インチのMacbook Pro 2015と比較してみました。横に並べて見てみます。M1チップのMacは無いので旧世代のMacbookですが許してください。
ディスプレイサイズの差はありますが、Inpspiron 15 3000はベゼルが比較的狭いので全体の大きさはそれほど変わりません。
ディスプレイのきめ細かさはMacbookのRetinaディスプレイには及ばないですが、発色が良くて見やすいので、作業するには十分だと思います。
キーボードのうち心地や、全体の質感はMacbookがさすがに良いですが、事務的に使うのであれば必要十分な性能と外観です。
むしろ高級感が無いほうが、ほどほどに適当に扱えるので気が楽ですね。
Macbookではケースやフィルムを買ったり、スタンドも良いのを買ったりしがちですが、Inspiron 15 3000はそんなことを気にする気にもならないので経済的です。
Lenovo Yoga 710(11.6インチ)と比較
これはただの画面サイズの比較と捉えてください。これまた5年ほど前のLenovo Yoga 710を並べてみました。
11.6インチと15.6インチの大きさの違いはかなりのものですね。事務用途で使うなら14インチ以上は欲しくなりますね。
両方ともディスプレイはFHD(1920×1080)となっていますが、11.6インチでは細かくなりすぎる(設定で大きくする)のが、15.6インチディスプレイはいい具合の大きさです。
Ryzen 5 3500Uのスペックも十分なもので、Yoga 710のCore m3というファンレス仕様のCPUとは比べ物にならないほど高速です。AMDは確実にIntelを凌駕し始めていますね。
14インチモデルもDellのInspironから出されていますが、LenovoのFlex 5シリーズやSlimシリーズの14インチモデルのコスパも高いです。
世代は少し古いですが、IdeaPad Flex 550 14インチのレビューもしています。最新世代ではRyzenの5000番台が使われていてパワーアップが図られています。
まとめ
DellのInspiron 15 3000(3505)プレミアムは事務用途や、軽めの様々な作業に対応できる十分なスペックを持つ、バランスの良いモデルです。
3Dゲームや重い作業の用途には少々力不足な部分もあり、キーボードも少々癖がありますが、使用する用途に合っていれば問題ないでしょう。
Windows11も発表されて多少話題になっていますが、このInspiron 15 3000もアップデート可能でした。
購入はDellの直販サイトから割引クーポンを適用しての購入がベストと思われます。ただ、発送から到着までに時間がかかる場合が多いので、その点は注意です。
【Dell】Inspiron 15 3000(3505) プレミアム(大容量SSD・Office付)上のリンクからDellの公式ホームページに飛ぶことができます。
Inspiron 15 3000(3505)を購入してセットアップして母に渡しましたが、そのコスパの高さとRyzen CPUの性能の高さで満足してくれていました。
最新世代ではRyzen 5000番台のCPUが搭載されていて、さらに高性能になっています。15インチのエントリーノートPCとしてのコスパは高いですね。
【Dell】New Inspiron 15 3000 AMD プレミアム最後までお読みくださりありがとうございました。