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Anker PowerExpand 3-in-1 USB-Cハブのレビュー【M1 MacBookで確実に4K出力】

Ankerの新型3-in-1USB-Cハブ、Anker PowerExpand 3-in-1を購入したのでレビューします。PowerExpandシリーズは3-in-1から13-in-1まで多くのバリエーションがあります。

その中でも3-in1は最もシンプルかつ安価なハブです。

Anker PowerExpand 3-in-1の機能など

PowerExpand 3-in-1は非常にコンパクトで、Apple純正のUSB-C Digital AV Multiportアダプタ(約7,000円)と同じ構成をしています。

最大90Wのパススルー充電ポート、HDMIポート、USB3.0ポートの3つのみという必要最低限な構成です。

デザイン

シンプルでミニマムなデザイン
表面はAnkerロゴがちょっと主張

色はブラック(艶消し)で商品ページで見るよりも若干高級感のあるアルミ製です。

USB-Cハブの裏面
裏面にはいろいろ表記が書かれている

サイズは約75×38×16(mm)で重量は40g程度とかなりコンパクトです。ケーブル長は約15cmで、ちょっと硬めですね。

USB-C端子とケーブル

USB-C端子とケーブルは良くある普通の形状。(USB-C端子で特殊な形状というのは見たことありませんが)

価格

Apple純正と比較すると約半額の3,000円程度とかなりお買い得感のある金額ですが、中華製ハブがかなり安く出回っているので、それと比較すると割高感があります。

しかし、さすがのAnkerの完成度という結果につながることが多いでしょう。私もそうでした。

PowerExpandシリーズは3-in-1から最大13-in-1(ドッキングステーション約30,000円)といろいろな種類が揃っています。

必要に応じて選択肢が広いのはありがたいですね。

HDMIは4K(30Hz)までの対応

しっかり4Kモニターとして認識している
しっかり4K(3840×2160)で認識している

このUSB-CハブはHDMI出力をするためだけにあると言っても良い製品です。その出力レベルは4K、30Hzとそこまで高くはありません。

ちなみにM1 MacBook Airでは最高6K解像度、60Hzまで対応しています。

しかし、安い無名のハブではHDMI出力で4Kの解像度が出ない場合すらあります。前回購入した中華製ハブがM1 MacBookではFHDまでしか出力できませんでした。

それもあって、このハブを追加購入したわけです。

ちなみに、4Kで30Hzでも事務作業には何の問題もありません。もしも高品質な動画やゲームをしたい場合には最低60Hz駆動は欲しくなるでしょう。

個人的にはこのハブを使って動画を見ていてもそこまで動きがぎこちないという感じも受けませんでした。

USB Type-Aは3.0

一つだけ付いているUSB Type-AポートはUSB3.0(5Gbps)で、最近の高速なUSD3.1 Gen2やThunderbolt 3などには対応していません。

そうは言ってもUSB3.0で十分という用途が多いでしょう。

USB3.0でも、ポータブルSSDでの接続で400Mbpsくらい出るのでよっぽどの大容量(数十ギガ)のデータ通信を行わない限り不満は出ないと思います。

ポータブルSSDを自作してみた記事も参考になると嬉しいです。

PD給電(パススルー)は90Wまで対応

MacBookに取り付けた

USB-Cポートには最大で100Wまでの入力が可能で、10Wはこのハブが消費して90Wの出力となると書かれていました。

PDで充電をしつつ使用してみても、安定感のある動きをしてくれます。M1 MacBook Airで純正電源アダプターを使ってHDMI出力を続けても本体がほんのり温かくなる程度です。

最大100WのPD入力ということなのでほとんどの機種に対応していると言えますね。

このUSB-Cポートは給電専用となっていて、データ通信その他の利用はできません。

しばらく使ってみた感想

MacBookに繋げて使用している

必要十分な機能

正直、8つも9つも機能があってもそこまで利用することは無かったので個人的にはこの3ポートで必要十分でした。

外部モニターに出力すること、USB3.0ポートの増設、同時にUSB-PDで充電したいという場合にはこれで事足ります。

ハブだけで消費電力がそれなりにある

USB-PD充電を行いながら使用していると全く気になりませんでしたが、電源を繋げずにこのハブを繋げているとバッテリーの消費が早い気がしました。

実際にテスターを使って調べてみると、ハブだけを接続した状態で約0.65Wの消費電力があることがわかりました。

テスターで消費電力を測定
MacBookを閉じていても0.65Wほど消費している

他のハブも試してみましたが、どれも0.5W前後は他に何も接続していなくても消費するようです。

なので、バッテリー駆動させている間はできるかぎりハブは取り付けないで運用するようにしています。

USB拡張ポートを追加

クランプ式のUSB 3.0ハブ

私はこの唯一のUSBポートにさらに、USB3.0 4ポート増設ハブ(ORICO製)を接続して机の下に固定しています。

Amazonで3,000円程度なのですが、クリップ留めができるため、モニター下などにも固定できるなかなか優秀なUSB3.0ハブですね。

この増設したポートにロジクールのUSBカメラと、何かしらのUSBメモリくらいなら問題なく動作します。

あまり消費電力の高い機器は接続できませんが、MacBookに接続したハブは手元から遠くなりがちだと思うので、さらに延長するのもありでしょう。

クラムシェルモードでUSB-PD充電を付けっぱなしにしてみる

クラムシェルモードのMacBook Airに取り付け

クラムシェルモードの場合には常に充電ケーブルを接続している必要があります。このハブに純正の充電器を使って接続。

作業後にはそのままスリープにして放置、再度利用するときにはキーボードがマウスを動かすとスリープ解除して動き出します。

これでしばらくの間様子を見ているところです。今のところ問題なくスムーズに作業を行えますね。

ちなみに充電しっぱなしにしていてもバッテリーの消耗がひどくなることは無いようです。

延長ケーブルを追加

USB 4対応のL字延長ケーブル

Ankerハブのケーブルがちょっと短いため、延長のためにL字ケーブルも追加しました。30cm版を購入しましたが、もっと長いのも売っていますね。

M1 MacBook AirはThunderbolt 3に対応しているので対応した製品を探しました。

ちょっとブランドは謎ですが、かなり太めのケーブルで40Gbps 100Wまで可能な安心感があります。

3XIの9in1USB-Cハブと比べてみる

3XIというメーカーのUSB-Cハブ

3XIという中華メーカーの9in1ハブも購入していたので、機能を比べてみます。レビュー記事も参照ください。

9in1ともなるとUSB 3.0ポートが3つにイヤホンジャック、SD/MicroSDカードスロットまで搭載されています。

ただし、このハブには問題点がありHDMIで4K出力を謳っているのですがM1 MacBookとの相性なのかFHD(1920×1080)までしか出ませんでした。(新型機種で改善)

これが私としては致命的で、4Kモニターに30Hzでも良いから映し出して欲しかったのです。これができなかったのがAnkerを買い足した理由です。

Ankerと3XI製のハブ
3XIの9in1ハブはかなりコンパクト

他の機能は問題なく動作しますが、60Wまでのパススルー充電を行いながら使っていると本体がかなりの高温になります。

この点でもAnkerの3-in-1ハブは優秀で、給電を行いながらUSBとHDMIポートを使い続けてもほんのり温まる程度なのが安心感がありますね。

まとめ

AnkerのPowerExpand 3-in-1をM1 MacBook Airで使ってみました。

シンプルな構成でとても使い勝手が良いですね。最低限の機能をしっかりと果たしてくれるという信頼感がある製品です。

HDMIで4K、30Hzの出力が無難に出せて、USB-PDでの充電も同時に行うことができるというとりあえずしっかり満足できる動きをしてくれます。

とりあえず最低限の機能が欲しくて安心して使える製品を求めておられる場合にはおすすめできる製品ですね。

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