BlueloungeのKickflip(キックフリップ)をレビュー【格安中華製品と比較】
ノートPC用のスタンドとして有名なフリップスタンドのBlueloungeのキックフリップという製品を購入したのでレビューしてみます。
ノートPCの背面後方に貼り付けて傾斜を付けるタイプのスタンドで良い商品でした。以前に購入していた中華製のフリップスタンドと比較もしています。
フリップスタンド(貼り付け型)とは
フリップスタンドはノートPCの背面に貼り付けるタイプのスタンドで、ワンタッチでノートPCを持ち上げてくれる手軽な製品です。
本家というか、一番有名なフリップスタンドはBlueloungeの「Kickflip(キックフリップ)」というモデルで、MacBook用として人気のある製品です。
現在はこれと似た貼り付け型スタンドが多数出回っています。Bluelounge製だと3,000円くらいですが、類似品ではその半額くらいです。
Blueloungeのキックフリップの詳細
- 素材:プラスチック製
- サイズ:横230✕縦55✕厚さ5(mm)
- 対応PCサイズ:13インチ・15インチ
- 重量:約50g
- 傾斜角:約9°(M1 Macbook Air13インチの場合)
BlueloungeのKickflipはカラーが艶消しのブラックのみで価格は3,000円くらいです。
取りつけはゲル状吸着素材によってMacBook背面に貼り付けるだけとシンプル。貼り直しも何度も可能で、洗い流せば粘着力が復活します。
MacBookに合わせた作り
BlueloungeのキックフリップはMacBook専用の設計になっているようで、13インチと15インチ用で分かれて販売されています。
また、MacBookの一番奥側のアールに合わせてカーブしているので、ボディに沿うように接着されます。
表面は艶消しのブラックで高級感とまではいきませんが、シックで落ち着いた印象です。
角度は約9°くらい
13インチのM1 MacBook Airに貼り付けてみると角度は約9°くらいで、ちょうど良い傾斜が付きます。
MacBookへの貼り付け位置は、裏面の一番後方に取り付けるような設計になっています。
スタンドを立てた状態でも手前側の滑り止めがしっかり着くので安定感も十分です。
Bluelounge Kickflipのメリット
キーボードが打ちやすくなる
PCのサイズによっても若干傾斜が変化しますが、8〜10°くらいの角度はタイピングしやすさに貢献してくれるように感じます。
最初に立てた時は若干高すぎるかなと感じましたが、キーを打ち始めるとすぐに慣れてきます。
この角度には好みがあるので、もっと浅い角度が良いという方もおられると思います。その場合はスタンドを畳んで使うと傾斜はほとんど無くなります。
ディスプレイが若干見やすくなる
画面高さも3〜4cm程度持ち上がるため、画面の見やすさも上がります。動画の再生時やPCでの作業時の目線も高くなり、姿勢も若干良くなります。
ただし、フリップスタンドでは大幅にPCを持ち上げることはできないので、そうしたい場合には据え置き型のスタンドを利用するのが良いでしょう。
冷却効果が上がる
フリップスタンドによってPCの底面と机までの空間がかなり広く開くため、冷却効率が上がり、バッテリーの消耗やCPUの負担が減るというメリットもあります。
特にファンレスのMacBook Airなどではボディからの放熱だけで賄うため、机からの距離が出るのは効果があると思います。
ただ、私の作業でそこまで高温になることはなかったので、実際にどれくらい効果があるかを測るのは難しかったです。
軽量で剥がれにくい
キックフリップは樹脂製で重量が約50gととても軽いです。
取り付け部分の粘着力もかなり強いので一度貼り付たら、いつの間にか外れてしまうということはありませんでした。
さらに、何度も違うPCに張り替えたりもしていますが、粘着力はほとんど落ちません。
PCケース上からでも問題なく張り付く
キックフリップはMacBookのPCケースをつけた状態からでも問題なく張り付いてくれます。
使っているカバーはHaoaeという中華ブランド製なのですが、これも軽量でしっかりしたモデルですね。
デメリット
PC自体の重量が増える
メリットの方で軽量であると書きましたが、そうは言っても重量が増えることに変わりはありません。
Kickflipは約50g程度とフリップスタンドの中でも非常に軽い部類ですが、MacBook用のハードケースと一緒に使ったりするとそれなりに重量が増えます。
また、ノートPC用のスリーブケースなどに入れて持ち運ぶような場合には出し入れに支障が出ないかをチェックするのが無難です。
高さ・角度調整の自由度は低い
Kickflipのような貼り付け型スタンドの限界は、高さ方向や角度の調整幅が狭いところです。
貼り付けタイプのスタンドを使って、ノートPCを最も良いポジションに配置することは難しいです。
長時間のPC作業を行う場合に良い姿勢を保つことをメインに考えるなら、据え置き型スタンドを使うのが良いですね。
中華製の格安フリップスタンドと比較
比較対象として、樹脂素材の格安中華製フリップスタンドについても詳細を解説してみます。ちなみに値段は1,500円程度と格安でした。
中華製(MIIIW)の貼り付け型フリップスタンド本体のスペックは以下の通りです。
- 素材:プラスチック製
- サイズ:横230✕縦52✕厚さ5(mm)
- 対応PCサイズ:12〜15インチ
- 重量:約55g
- 傾斜角:8°(M1 Macbook Air13インチの場合)
質感は劣るが十分ではある
デザインや質感については、Blueloungeのキックフリップが上なのですが、値段が倍くらい違うことを考えればこの中華製品も悪くはありません。
安定感も変わらない
スタンドを立てた時の安定感は、中華製品でもグリップ力は十分で全く問題はありませんでした。
この中華製品は120°くらい曲がるので前後方向の動きにも強くてタイピングしていてぐらつくようなことは全く無く、必要十分な強度を備えています。
ノートPCに貼り付ける吸着部分についても、何度か付け外しを繰り返しましたが、粘着力が落ちることは無いですね。
角度やディスプレイ高さも変わらない
中華製のフリップスタンドはMacBook Proで角度が8°程度とBlueloungeのKickflipと同じような角度になり、ディスプレイ部分は約3cm程度上がります。
設計の段階でかなり寄せて作っているのがよくわかりますね。やはりこれくらいの角度が一番ちょうど良いのかもしれません。
設計はキックフリップがしっかりしている
価格差が出ているなと感じたポイントは、キックフリップの方がPCを持ち上げた時の開き具合が少ないところです。
Bluelounge キックフリップ |
中華製フリップスタンド |
Blueloungeのキックフリップも若干は開きますが、中華製よりは保持していますね。値段の差の分が表れている部分ではあります。
また、キックフリップの取り付け位置はMacBookの一番後方になるので、スタンドを立てたままでも閉じたPCを片手でスムーズに開くことができます。
逆に中華製品は取り付け位置が若干手前になる関係で、スタンドを立てたまま片手でPCを開こうとすると、後ろに引っ張られてしまい上手く開けないことがありました。
この部分もキックフリップがあえてMacBookの一番後ろ側に取り付けられるような設計にしている意味がわかりましたね。
安い中華製品でも実用性は十分だった
ブランドの信頼性という観点ではBluelounge製のキックフリップがいいですが、値段で選ぶなら中華製品でも十分という印象でした。
基本的にはキックフリップを模倣して作られているので、機能としてはしっかりしていますね。ただ、MacBookに合わせるならやはり専用設計のキックフリップが良いですね。
スタンドと一緒にリストレストを使うのもおすすめ
フリップスタンドと一緒にリストレストを使うことで手首への負担が減る場合もあります。
ノートPCでもリストレストの効果は確実にあるので、長時間のタイピングをされる場合にはぜひ試してみてください。
私はサンワサプライのレザー調リスト(75cm)を合わせて使うことでタイピングしていても疲れをかなり軽減してくれました。
まとめ
MacBook用のBlueloungeのKickflip(キックフリップ)は他のレビューでも非常に評判が良く、確実におすすめの製品です。
基本的にはMacBook専用で、13と15インチ用があります。
加えて私が購入した中華製品も意外と使えるものでした。現在では楽天市場でしか取り扱いのないMIIIWというブランドのモデルです。