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iPad Air 第3世代を今さらレビュー【実は中古で狙い目な型落ちモデル】

iPad Air 第3世代

2022年7月以降、円安の影響でApple製品全体の価格が上がっています。無印iPadが最安構成で39,800円→49,800円となり、手が出しにくくなりました。

そんな状況で型落ち機種で、さらに影の薄い「iPad Air 第3世代」という選択肢が意外とアリ!というお話です。

iPad Air 第3世代の概要

iPad Air3の全体
iPadのスタンダードなデザイン(スペースグレー)

iPad Air 第3世代は発売が2019年3月で、同時期にはmini5や無印 第7世代が登場しました。

スペックの詳細な比較は後で行いますが、基本的に「Air」は無印iPadよりも軽量かつスペックが高いモデルで「Pro」よりは劣るというイメージです。

また、Air3は無印iPadよりも画面サイズが0.3インチだけ大きい10.5インチとなり、無印iPadと比べるとベゼル部分が狭く、画面が大きく感じます。

ゴールドモデルの前面
シルバーとゴールドはベゼルが白い

ちなみに、10.5インチという画面サイズは2017年発売のiPad Pro(10.5インチ)とiPad Air3の2機種しかありません。

さらに現在ではiPad Airシリーズは2020年に第4世代、2022年に第5世代まで登場してきています。

最新のiPad Air5はM1チップを搭載したハイスペックなモデルで、Air4以降はベゼルがほとんど無いiPad Proと同じようなデザインになりました。(画面は10.9インチに拡大)

iPad Proのベゼル部分
iPad ProとAirの新型はデザインが大きく変更された

それと比べると型落ちのAir3は、無印iPadとほぼ同じデザインでTouch IDを搭載していて、充電もライトニング端子です。

伝統的なTouch IDとライトニング端子
ホームボタン兼Touch IDとライトニング端子

また、Apple Pencilは第一世代に対応しており、Smart Keyboardも装着可能です。

Air3は型落ちなので新品では買えませんが、整備済み品や中古市場で探していくと程よい金額で出品されている印象です。

私も半年くらい前に中古でAir3を購入して、ほぼ毎日動画視聴やWeb閲覧に利用しています。

なぜAir3が良いのか?

iPad Air3の背面

最新のAir5などと比べてしまうと当然スペック的にもAir3には勝ち目はないのですが、コスパ的には強さを見せます。

価格が安い(Air5や4と比較)

最新のiPad Air5は新品で約93,000円(64GBモデル)からのスタートになります。

それと比べ、中古などでAir3を探すと40,000円以内で手に入る場合があり、かなり安いです。

もちろんスペックは劣りますが値段差が倍くらいなので、iPadに求める性能がそこまで高くなければ良い選択肢になります。

ちなみにAir4もAir5と同じデザインですが、スペックと同様に価格もAir3より高いのが現状です。

今後、Air4の値段が落ちてくれば良い選択肢になるかなと思います。(ベゼルレスデザイン、Apple Pencil第二世代対応、充電はUSB-Cに進化)

M1チップ以降搭載iPadはオーバースペック気味

最新のAir5に搭載されている「M1チップ」はMacBookシリーズにも搭載され、非常に高い性能を持っています。M2チップはさらに高性能です。

M1チップ搭載のiPadは今後のアップデートでマルチタスクの強化や、外部ディスプレイへの完全対応などの進化も期待できます。

ただ、iPadに求めているのが資料や動画の閲覧や、Apple Pencilでのメモ書きといった用途ならば、型落ちのAir3で十分すぎるのです。

現在、iPad OSでM1チップの性能を活かしきるのは難しいですし、それだけの性能が必要なら素直にMacBookを買うのが良いと個人的には思っています。

iPadのベストな使い方は何か?

iPadの進化が進んでいて、PCとほぼ同様の作業が可能になってきていて、最新のiPad ProやAirの1台だけでほとんどの作業をこなせるようになっています。

ただし、iPad OSはWindowsやMac OSと全く同じことができるわけではありません。フル機能のOfficeや、Adobe系の重い動画編集用ソフトを動かすことはできません。

今後マルチタスクが強化される予定のM1チップ搭載のiPadはさらにPCに寄っていくと思いますが、完全にPCと置き換えられるかというとまだ未知数です。

iPadは資料や画像、動画の閲覧や、Apple Pencilを用いた入力などの用途が一番向いている端末だと感じています。(個人的意見です)

それくらいのライトな使い方では、無印iPadやiPad Air3あたりの性能で必要十分ということになります。

コスパが高い(無印 第9世代と比較)

新品ではiPad 第9世代が強いのですが、中古での購入までを考えるとiPad Air 3という選択肢はやはり結構アリです。

iPad Air 第3世代はTouch ID搭載で形状はほぼ変わらず第9世代iPad(定価49,800円)よりも安価(40,000円程度)に手に入る場合が多いです。

iPad Air3は型落ちと言っても最新の無印iPadと比較して、全く引けを取らない性能を持っています。

スペックは無印 第9世代と互角以上

スペック比較をしてみると型落ちのiPad Air3の強さがわかると思います。無印iPadは第8世代と第9世代のスペックを載せています。

無印 iPad 第8世代 無印 iPad 第9世代 iPad Air 第3世代
ディスプレイサイズ 10.2インチ 10.2インチ 10.5インチ
プロセッサー A12Bioinc A13Bionic A12Bioinc
フロントカメラ 1.2MP 12MP 7MP
サイズ 250.6×174.1×7.5mm 250.6×174.1×7.5mm 250.6×174.1×6.1mm
重量(WiFiモデル) 490g 487g 456g
容量 32GB/128GB 64GB/256GB 64GB/256GB
発売日 2020年9月 2021年9月 2019年3月
その他

・フルラミネーション
ディスプレイ
・反射防止コーティング
・True Toneディスプレイ

全てのモデルで共通しているのがTouch IDを搭載・Apple Pencil第一世代に対応・充電がライトニング端子であることです。

(※最新の無印 第10世代 iPadについては価格が7万円近くになり、iPad Air4と同じくらいの性能となっています。価格差がありすぎるため比較対象から外しています)

ここから性能が近い無印 第9世代 iPadと第3世代 iPad Airの比較を行ってみます。

搭載プロセッサーは第9世代 iPadが新しい

明確に違うのがプロセッサーです。無印第8世代とAir3がA12Bionic、無印第9世代がA13Bionicというチップが載っていますが、性能差は約20%程度です。

ちなみにA12BionicはiPhone XSなどに搭載されており、A13BionicはiPhone 11に搭載のCPUです。ただ、体感的にはほとんど変化がないレベルの違いです。

少しでも高速な方が好きな場合には第9世代iPadが良いのかもしれませんが、両者にそこまでの違いはないですね。

ディスプレイはiPad Air3が勝る

フルラミネーションディスプレイ
フルラミネーションディスプレイはRetinaを際立たせる

ディスプレイはiPad Air 3の方が高性能です。ガラスの隙間がほぼ無いフルラミネーションディスプレイと反射防止コーティングが施されています。

Apple Pencilを使う際に、フルラミネーションディスプレイはペン先と描画位置のズレがほぼなくなるので描きやすいです。

屋外でApple Pencilもよく使う場合にはAir 3のフルラミネーションディスプレイは強みだと感じます。

逆に、室内で動画やWeb閲覧くらいの用途なら、無印iPadのディスプレイでも何も不満は無いです。

ディスプレイサイズが無印の10.2インチよりも少し大きい10.5インチなのも精錬された印象を受けます。

iPad Air3の方が軽くて薄い

一応「Air」というだけあって軽さと薄さを追求してくれているので、重量はiPad Air3の方が30g(約5%)ほど軽量で、厚さは1.4mm(約20%)薄いです。

特に厚みの違いは体感的にも大きく、Air3はとても薄く感じます。カバーをつけても厚さが気にならないです。

iPad Air3にカバーを取り付けている

ちなみに取り付けているカバーはJEDirect製の薄型ケースで保護力も十分です。(Amazonで1,200円くらい)

このカバーにESR製のApple Pencilケースを取り付けて使っています。(Amazonで1,000円くらい)

ちなみにApple Pencilは純正品ではなく、安くて意外と使える中華製品です。

ここまでで、無印 第9世代 iPadと第3世代 iPad Airをいくつかの観点で比較してみました。Air 3は型落ちではありますが、十分なポテンシャルがあるのが伝わったと思います。 

iPad Air3はいつまで使える?

2019年発売のAir3はまだまだ余裕で最新OSについていくことができます。iPadOS 16の対応リストにも当然入っています。

今回のアップデートで足切りされてしまうiPad Air2は2014年10月に発売したので、Air3よりも5年も前のモデルが今でも使えているということです。

つまり、言い切ることはできませんが、あと5年前後は普通に使っていけるだけのスペックがAir3にはあると考えても良いでしょう。

(参照:Apple セキュリティアップデート

中古のAir3や無印 第8世代は狙い目

無印iPad 第9世代とiPad Air 第3世代での比較をしてみましたが、中古や整備済み品での購入が許容できるならiPad Air3は結構狙い目なのがわかると思います。

スペック的には無印第9世代と同等かそれ以上ですが、中古で探すと価格40,000円程度から入手することが可能です。

また、CPU性能は無印 第8世代と同じなため、軽さやディスプレイにこだわらなければ無印 第8世代iPadも35,000円くらいで購入できればコスパが高いです。
※無印 第8世代は容量が32GB〜と少ないのが注意点です

これらのモデルは在庫さえあれば、Appleの整備済み品も安いですが、配送が早いAmazonの整備済み品も比較的安く手に入ります。

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