KUUVAN製タブレットアームの詳細レビュー【アルミの質感と強力固定】
KUUVANのタブレット・モバイルモニター用アームスタンドをAmazonで購入レビューします。
モバイルモニターを家で使う際に、通常のモニターアームに近い感覚で使えるものが欲しくて探索した結果発見しました。
KUUVANタブレットアームの特徴
- 合計6関節で広い可動域とアルミ素材による高い剛性
- 4.7-17インチ対応(4.7‐12.9インチのスマホとタブレット、13.3‐17インチのモバイルモニターに対応)
- 耐荷重:1.5kg(説明書では垂直方向で1.5kg、三角位置では0.8kgと記載)
- アーム長:30cm+20cm
- 主要関節は六角レンチで硬さ調整可能
- 基本的には関節は固定して利用する前提
- 価格はAmazonで3,000円前後
付属品
アーム本体・スマホ用ホルダー・6角レンチ・取扱説明書が付属しています。シンプルでコンパクトなパッケージとなっていますね。
デザインや質感
KUUVANのタブレットアームはアーム部分がアルミ製で、各ヒンジも金属でできており、結構質感は高いです。
ケーブル用のホルダーが最初から4つ付いていますが、不要ならひっぱって外すことができます。
私はブラックのモデルを選びましたが、表面は艶消しになっていて、可動部分だけが金属(おそらくアルミ)の地の色が出ています。
14インチモニターを取り付けて程よい太さのアルミ製アームは、根元側30cm+ホルダー側20cmです。
「KUUVAN」のロゴマーク自体は主張が強めですが基本的に下に来るので目立たないかと思いますね。
取り付けについて
テーブルへの取り付けは最大6cmまでの厚みまで可能です。締め付けるパーツは3cm程度の円形となっています。
しっかりとテーブルに固定した土台にアームを取り付けます。固定した状態で360°回転する機構になっています。各関節は基本的には固定しての利用です。
タブレットに取り付けるホルダーは、引っ張ると上下に自動的に広がってゆき、バネの力で十分な保持力で固定されます。
タブレットホルダーとアーム部の固定はボールジョイントで、プラスチック製なので少々強度が心配ではありますが、数百グラムのモニターなら問題はないでしょう。
あとは各部の可動部分がモニターの重さに負けないように、六角レンチを使って保持力をちょうどよく調整します。
14インチのモバイルモニターを余裕で支えてくれ、振動にも比較的強いです。キーボードをタイピングしてもほとんど揺れません。
実際の使用感
可動範囲
それぞれの可動箇所は六角レンチでの固定となるので重めのモニターでは結構固くなり、頻繁に動かす使い方よりも定位置で固定しておく方が無難でしょう。
Amazonの商品画像より引用 |
計6か所の可動部分はかなり自由度が高くて取り付けの根本で360°回転、それ以外の箇所は180°~225°で動きます。
基本的には山なり三角を描くように折るのが一番可動域を有効に使えます。アーム長は根元に近い方が30cm、タブレット側が20cmです。
個人的にはアーム先端の可動部分が重要だった
通常のモニターアーム的に使いたかったので、ボールジョイント手前にアームに対してクロスする方向に180°回転する関節があるかが重要でした。
ここの角度が付けられないと真横からアームを伸ばした際にモニターを左右どちらかにキッチリ向けられません。(最後のボールジョイントだけでは角度が不十分)
この関節によって、いわゆるVESA規格で取り付ける大型のモニターアームと同様なモニター配置を行えるようになります。
欲を言えばVESAマウント可能なフィッティングパーツもあると完璧でしたが、上下で挟み込むだけで十分な保持力があるため問題ないですね。
保持力の強さ
取り付けたモバイルモニターFunLogy Mobi.2は14インチで約650g。iPad Air3をカバー付き(約600g)で取り付けても保持力は十分でした。
製品の取扱説明書には垂直時で1.5kgまで、三角位置(アームをどちらかに伸ばした状態)では800gまでとあります。最大幅は255mmまでです。
確かに650gのモバイルモニターでも付属の六角レンチでかなり関節を締めて固くしたので、1kgを超えるようなモニターでは保持力の限界がきそうです。
ちなみにiPad Pro 12.9インチが約700g、多くの17インチモバイルモニターは800gを超えるため、15.6インチくらいまでのモニターが無難かもしれません。
今回取り付けたテーブルは2.5cm程度の薄い天板ですが、モニターが揺れ続けてしまうようなこともなく安定して固定されています。
モニターを掴むパーツも最大で1.5cmくらい(iPadに折りたためるケースを付けていても保持可能)。
取り付けられる爪に引っ掛かりがあるため、真下にタブレットやモニターを向けても落下しません。
スマホ用のホルダーも別で付いているため、最小で4インチクラスのスマホ(iPhone 8やSE2、3など)も問題なく保持できます。
アームの剛性高くて安定するので、スマホを用いての俯瞰撮影にも向いていますね。
私の場合は14インチのモバイルモニターを定位置で固定して使いたかったので、ほとんど思い通りの製品でした。
約13インチクラスのThinkPad X280と14インチモバイルモニターをデュアルディスプレイとして並べてみた。
スプリング式のアームと比較
マイク用のアームにタブレットホルダーを取り付けたスプリング方式のタブレットアームとの比較もしてみました。
スプリングと保持力を強めるノブもついているタイプでアーム長は30cm+30cm。このスタイルは多く出品されていますね。
KUUVAN製タブレットアームは各部を六角レンチでほぼ固定するため、安定感は非常に高いですが可動部分は重めです。
質感やデザインはKUUVAN製がとても良くてスタイリッシュです。スプリング式のものはデザインよりも実用性に振っています。
可動のさせやすさは断然スプリング式の方が良好で、頻繁に角度や位置を調整したいならこちらがおすすめです。
Amazonの売れ筋タブレットアームもスプリング式のものです。
タブレット スタンド アーム 360回転 最大13.5インチ対応
まとめ
KUUVANタブレット・モバイルモニター用アームスタンドは高い剛性と質感、さらに6関節の自由度の高さが魅力です。
ただし、スプリングの機構などは無く片手で自由に位置調整などはちょっと難しいです。
モバイルモニターやiPadのモニターアームとして、またスマホを定位置に固定して撮影したいなどの用途にはピッタリ合う製品です。
若干リニューアルされて発売されています。耐荷重がアップしてデザインも少々変更されました。
追記:1/4ネジに対応させる方法
先端のボール径は17mmで汎用規格となっているので、対応するジョイントを利用して変換が可能です。
SELECOCO 1/4ネジ対応 17mmボールヘッドジョイントアダプター(Amazon)
このジョイントを使って1/4ネジにすることで、カメラ・マイク関係等の機器にも利用しやすくなります。
さらにその後、1/4ネジに対応した雲台も使って現在はマイクアームとして使っています。
UTEBIT ボールヘッド雲台 直径20mm 1/4ネジ アルミ製 耐荷重2kg (Amazon)
KUUVAN製アームは全体の剛性も高く、長期間にわたって安定して支えてくれています。