Be-Stockで中古ThinkPad X1 Carbon Gen6(2018)購入レビュー【全体ランクB】
Be-Stockの中古ノートPCを実際に購入してみたので、細かくレビューしてみます。
購入した製品はThinkPad X1 Carbon Gen6(2018)で、結果的に2台の同じランクの製品を入手できたので両方の状態をチェックしてまとめています。
初期不良と親切な対応【前置き】
最初のThinkPad X1 Carbonはカメラ不具合で返品へ
Be-Stockの保証期間は1年ありますが、到着後すぐに全体をチェックしたところ、どうやってもカメラアプリが上手く動作しませんでした。
そのため、サポートに電話して以下のような対応をとってくれました。
「すぐに2台目を送るのでそちらで問題なければ、1台目を返品後に差額を支払う。もしも2台目も気に入らなければ両方とも返品で全額返金というのもOK」
正直とてもありがたい対応でした。在庫のチェックもすぐにしてくださり、丁寧な解説と詳細をメールでも送ってくれました。
私が個人的(自腹購入)にブログ記事でBe-Stockさんを紹介する旨も伝えてあり、今回の返品対応等についての記載も了承を得ております。
購入した製品 ThinkPad X1 Carbon Gen6(2018)
- 型番:Lenovo 20KGS0UT00(1台目)/ 20KGS3X300(2台目)
- CPU:Core i5 8350U(1台目)/ 8250U(2台目)
- メモリ:8GB(オンボード)LPDDR3-2133
- ストレージ:256GB(SSD)
- ディスプレイ:14.0インチ Full HD(1920x1080)
- OS:Win11 Pro 64bit
- その他:USB Type-C(Thunderbolt3対応/Video-out機能)USB 3.0×2(電源オフUSB充電機能対応×1)HDMI×1 microSDメディアカードリーダー×1 無線LAN(ac/a/b/g/n)
- 付属品:ACアダプター(45W)
- 満充電時バッテリー容量80%以上(2台とも)
- 動作ランク:A(2台とも)
- 全体ランク:B (2台とも)
- 画面ランク:B(1台目 ) A(2台目)
- 筐体ベタつきあり(2台目のみ)
- 価格:約40,000円弱(2台とも)
- ※ショップでの1年間の保証あり(初期不良等)
この機種を買う前にX280というモデルも別経路で購入していたため、ThinkPad自体が好きになっていて事務用のスペックとしては十分なX1 Carbon 2018を選んでみました。
中古「全体ランクB」製品の状態 X1 Carbon Gen6(2018)
結果的にチェックできた2台とも全体ランクは「B」だったので、ほぼほぼ同じような状態の部分と、画面ランクが1台目がB、2台目がAという差がありました。
筐体(ランクB)
1台目の天板
1台目の天板 |
1台目の天板は深い傷などは無く、比較的良い状態でした。
天板の端のほうに数か所テープの剥がし跡がの残っていましたが、そこまで目立たないレベルでした。
2台目の天板
2台目の天板 |
2台目は筐体べたつきアリとの記載でしたが、若干ベゼル部分がべとべとする程度でほとんど気にならなかったですね。天板も綺麗です。
1台目の裏面
1台目の背面 |
1台目の背面は若干のテープ跡が残っていました。企業で使われていたものでしょうかね?
2台目の裏面
2台目の背面 |
2台目の背面は細かな傷が全体的にありましたが、深い傷や割れなどはなかったです。
キーボード周辺(ランクB)
1台目のキーボード
1台目のキーボード周辺 |
1台目はキーの文字欠けは無く、若干のテカリがある程度でした。パームレスト部分やトラックパッド周りも比較的状態は良かったですね。
2台目のキーボード
2台目のキーボード周辺 |
2台目のキーも欠けている部分などはなく、テカリが若干ありました。パームレスト、トラックパッドも問題なかったですね。
ディスプレイ
画面ランクB(1台目)
1台目のディスプレイ部分 |
1台目(ランクB)のディスプレイは左右に少しのひっかき傷が入っていて、白っぽい画面ではうっすらと視認できるレベルでした。
わかりずらいのですが、縦方向に軽い引っ搔き傷のようなものが入っています。
画面ランクA(2台目)
2台目のディスプレイ状態 |
2台目のディスプレイ(ランクA)は全く傷なしの美品でした。
サイド部分
1台目のサイド部分状態
1台目のサイド部分 |
1台目のサイド部分の状態は多少の傷が入っている程度でした。
2台目のサイド部分状態
2台目のサイド部分 |
2台目のサイド部分はほぼ無傷でしたね。
性能面
バッテリーの状態
HWMonitorにて簡易測定:新品時最大容量57000mWh
1台目:現状最大容量 48190mWh(約85%)
2台目:現状最大容量 49260mWh(約86%)
たしかに表示通りバッテリーの劣化は20%以下で、最大容量は80%をしっかり超えていました。
体感的にも事務的作業なら最低5時間以上は駆動してくれます。
CPU性能
1台目:Core i5 8350U(1.70 ~ 3.60 GHz)
2台目:Core i5 8250U(1.60 ~ 3.40 GHz)
動作周波数的には8350Uのほうがほんの少し高いですが、実際にベンチマークテストをしてみると、ほぼ変わらないようです。
CINEBENCH R23のスコアを比較してみると、ほぼ変わらない結果でした。
特にマルチスコアは8250Uの方がスコアが高かったりしました。(ほかのサイトでも似たような結果でベンチマークによっても差がある様子)
ストレージ
1台目:Samsung製 SSD 256GB
2台目:Intel製 SSD 256GB
X1 Carbonは製造時期によって搭載されるSSDメーカーも変化があるようです。
ベンチマーク的にはSamsung製の方が若干書き込み性能が高い傾向がありました。
※初回起動時はローカルアカウントになっていた
立ち上げたらWindows11 Proがローカルアカウントの状態で、パスワード無しでのログインが可能な状態でした。
一応、Windows 11のクリーンインストールを行うことにしました。(https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11)
これも電話で確認した際に、パソコン初心者の方がすぐに届いて使えるようにローカルアカウント設定を行っているとのことでした。
ThinkPad X280との比較
全体について
X1 CarbonとX280はディスプレイサイズはかなり異なるものの、重量はほぼ同じであって筐体サイズは大きく変わりません。
X1 Carbon | X280 | |
---|---|---|
筐体サイズ(mm) | 323.5×217.1×15.95 | 307.7×209.8×17.4 |
重量(kg) | 1.13 | 1.13~1.26 |
ディスプレイサイズ | 14インチ | 12.5インチ |
X280の筐体サイズはほぼA4サイズ(297×210mm)になっているため、保護ケースも選びやすいです。X1 Carbonは横幅がA4幅を若干超えています。
キーボード
キー配列はどちらも同じJIS配列で、Fnキーの位置が特殊ですがCtrlキーと切り替えるのは容易です。(Lenovo公式アプリ等)
X280はキーボードが少々コンパクトな設計になっています。(キーピッチは18.5×18mm)一部のキーサイズは小型になっています。
X1 Carbonは通常サイズのキーピッチです。(19×19mm)一般に売られているキーボードと同じであるため、違和感が少ないのはX1 Carbonでしょう。
バックライトはX280の場合、カスタマイズで選択する必要があります。X1 Carbonでは調べた限りすべてのバージョンでバックライトが標準搭載です。
ディスプレイ部分
X280とX1 Carbonではディスプレイサイズが1.5インチ異なり、ベゼルの幅もかなり違います。
また、ディスプレイの色味(両方ともFHD液晶)も大きく異なっています。経年劣化もあるかと思いますが、X1 Carbonは青の色味とコントラストが強めです。
Be-Stock ThinkPad専門店での購入について
Be-Stockは元々IBM時代からThinkPad専門店だったらしく、トータル30年の老舗で、他のPCも扱うようになったのは比較的最近とのことでした。
イオシスさんで購入したモデルと比べると、ランク付けが細かくて動作レベルや画面レベルなどが細かく記載されている点などから、PC専門ショップらしさを感じます。
備考欄のチェックは大切
備考欄に「満充電時バッテリー容量80%以上」という記載がない場合は、かなり容量が減っている可能性が高いです。
また、筐体全体の中で大きな傷や、機能面での不具合も書かれているので要チェックですね。
その他、Be-Stockの返品等対応の詳細は以下にまとめられています。(https://www.be-stock.com/shop/shopping-info#cancel)
最初にも取り上げましたが、Be-Stockさんの対応はかなり親切で素早かったです。最初に初期不良に当たってしまったとはいえ、次回もココで買ってもいいなと思えるネットショップでした。
特にThinkPad専門店は在庫も豊富にあって、フリマショップでは到底不可能な保証があるのも利点ですね。
中古 X1 Carbon Gen6(2018)のコスパについて
今回購入したThinkPad X1 Carbonは2018年モデル(第6世代)でギリギリWindows 11に対応したモデルです。
- 2018年(Gen6:CPU Intel 第8世代 今回レビューしたモデル)
- 2019年(Gen7:Gen6から軽量化等の改良)
- 2020年(Gen8:CPU Intel 第10世代)
- 2021年(Gen9:CPU Intel 第11世代)
- 2022年(Gen10:CPU Intel 第12世代)
- 2023年(Gen11:CPU Intel 第13世代)
- 2024年(Gen12:CPU Intel Core Ultra)
ThinkPad X1 Carbon(2018)は中古で価格的に40,000円前後で、ほどよく使えるノートPCとしては結構おすすめです。2019年モデルでは45,000円くらいになります。
X1 Carbon(2018)は、14インチ液晶や打ちやすいキーボード等を装備し、USB-Cによる給電も可能で、Windows 11に正式対応したCPU(第8世代Intel)を搭載。
ThinkPad X280(12.5インチ)は30,000円程度で同じくらいのスペックを発揮してくれるので、コンパクトなサイズ感が欲しい場合にはX280も十分アリだと感じます。
中間サイズのThinkPad X390(13.3インチ)は35,000円前後で同じようなスペックを持っているので、価格とのバランス的には一番いいかもしれません。
X1 Carbonの良さはほぼフルサイズのキーボードと、薄くて軽い設計になっている点などがX280やX390よりも扱いやすいポイントです。
個人的にはこれ以上(50,000円以上)の金額を中古PCに出すなら、新品で7~10万円の機種を狙うのがいいと思います。性能も世代も大きく変わり長く使えるためです。
結論として、中古40,000円程度で当時(20万円くらいした)フラッグシップモデルX1 Carbonが選べるのは事務用途なら結構ありだと感じましたね。
■Be-Stock ThinkPad専門店