【レビュー】エレコム USB-C 2ポート 65W 充電器 PD対応 折りたたみ式プラグ
最近のUSB-C端子で充電可能なノートPCなどにも使えるほどよい出力のコンパクト充電器がエレコムさんから発売されていたので購入してみました。
MacBookやWindowsノート、iPadからスマホまで幅広く使える2ポートの充電器で、実際に使った感想を書いてみます。ケーブル選びなども追記しています。
エレコム製 65W 2ポート充電器の詳細
スペック
- サイズ:幅52×厚み38×高さ40.5 mm
- 重量:106 g
- ポート:USB-C×2
- 最大出力:65W(単体65W or 2ポート同時45W+20W)
- IC:GaN(窒化ガリウム)採用
- プラグ仕様:90°スイング構造
- 保証など:1年間・PSE認証
- 価格:Amazonにて4,000円前後
機能
USB PD
USB Power Delivery(USB PD 3.0)最大100Wまで対応します。出力側(充電器側)は必ずUSB-C端子を使用します。(※すべてUSB PD対応の製品でそろえる必要あり)
PPS
PPS(Programmable Power Supply)はUSB PD 3.0のオプション規格。0.2V単位で電圧を調整して最適な電力で効率的に供給可能。※PPSに対応している機種は多くないです。
QC 3.0
Quick Charge 3.0は、Qualcomm(クアルコム)により開発された規格で、3.6~20Vの範囲内を200mV単位で電圧出力の調節が可能です。(Android製品に採用されることが多い)
MagSafe 3ケーブル対応
新型MacBookに搭載のマグネットで吸着するタイプのMagSafe 3ケーブルにも使える充電器です。USB-CでもMagSafe 3でもどちらでも充電可能なのは便利です。
外観
コンパクトサイズ(幅52×厚み38×高さ40.5 mm)かつ重量106gと軽量な設計です。
サイズが小さいことに加えて、プラグが閉じられる設計なので持ち運びやすいです。
充電器背面には、USB PDやPPS、QCについての電圧と電流の詳細が記載されています。
実際に使ってみた感想
最大65W出力
Think Pad X1 CarbonのUSB-Cでの充電にて、ほぼ最大出力に近い約57Wを安定して記録しました。
1ポートのみの利用ではどちらでも最大65W出力が可能なので、あまり考えずに利用できます。
(※利用するケーブルは100W以上対応のものが無難です。後で詳しく取り上げます。)
45Wと20Wの振り分けについて
このモデルは片側のみの使用ならどちらでも65W出力が可能ですが、両方同時使用時は本体の記載通りに45Wと20Wに振り分けられます。
45W出力でもMacBook Air程度なら十分な速度で充電できますし、20W出力ならスマホの充電にはこれも十分です。
振り分けらえる最大ワット数が決まっているので、2ポート使用する場合はケーブルを変えるなどして接続側(45Wと20W)がわかりやすいよう工夫するといいかもです。
発熱について
スマホやiPadだけ(20W前後)を充電した程度では充電器はそれほど発熱しません。
ただ、45Wを超える出力時にはそれなりに本体は熱くなります。サイズ的に放熱が難しいのは間違いないでしょう。
最大出力であったとしても危険を感じるほど発熱はしませんが、設置場所は多少気を遣った方がいいですね。
PC等への充電について
MacBookの場合
- MacBook Air M1:30~45W
- MacBook Air M2・M3:30~70W
- MacBook Pro 14インチ:67~96W
- MacBook Pro 16インチ:140W
65W出力ができれば、MacBook Pro 14インチまでは問題ないスピードで充電できます。MacBook Airは65Wあれば高速充電が可能です。
Windows PCの場合(一例)
- Surface Pro:最大60W
- Think Pad X1 Carbon:最大65W
- レッツノート:最大100W
Windows ノートPCでは60W以上の容量が求められる場合が多いです。今回のエレコム製65W充電器でも問題なく給電できました。(Think Padを利用)
iPad・タブレットへの充電
- 無印iPad:20W程度
- iPad Pro 11インチ:最大30W
- iPad Pro 12.9インチ:最大45W
iPadでの充電速度は機種によって異なり、一番大きい13インチクラスのモデルでも45Wで十分です。
スマホへの急速充電
- iPhone 8以降:18~27W(USB PD)
- Android:20~120W※自称(QCなどを利用)
スマホ、特にiPhoneであれば20~30Wクラスの充電器で急速充電が行えます。(iPhone 8以降の機種でそれぞれ異なる)
Androidの場合はUSB PDやQCを使ってさらに高速な充電を行える場合があります。80Wや120Wを謳う機種もありますが、ちょっと不安になる数値ですね。
使うケーブルは100W以上対応品が安心
最大65W出力の充電器を使うなら、100W以上対応・eMarker内蔵のケーブルを選ぶのが大切です。
ダイソーで買える100W対応ケーブル
このスペックのケーブルは100均でも入手可能(ダイソーで330円)です。ふつうに使えるレベルでした。(https://jp.daisonet.com/products/4550480159218)
ただ、現時点では1mしかなく耐久性や扱いやすさを考えるとAmazon等で買えるちょっと良い製品にしておくのもありです。
AmazonでおすすめできるPD対応ケーブル
UGREEN製 100W/5A 1.5m
中華製品でも比較的有名なメーカーになったUGREENのUSB-Cケーブルです。1m・1.5m・2mデータはUSB2.0規格。
内部にシリコン、外側をナイロン素材になっていて変な癖がつかなくて柔軟性も高くて扱いやすいです。価格は1.5mで1,500円程度。
Anker USB-C ケーブル 240W
Amazonにて約1,000円で購入可能な240W対応のUSB-C to USB-Cケーブルです。ケーブルは若干太いですが、スペックを考えると充電用としては非常にコスパが高いです。
コネクタ部分が多少大き目なので、ケースとの干渉などには注意が必要かもしれません。ケーブル長は0.9・1.8・3.0mから選択でき、1.8mは取り回しが良くて使いやすいです。
Apple ライトニング端子の場合
個人的にはUSB-Cケーブルに統一されていく中で、ライトニング端子もまだしばらく使うパターンはあると思います。
変換アダプターを使うことで、ケーブル自体を増やす必要がないのでスマートかなと感じApple MFi認証を通過した「cugunu SS4-S」を使っています。
今のところ問題なく使えていますが、このタイプの製品には当たりはずれも多いようです。普通に「USB-C to Lightningケーブル」が無難かもしれません。
結論:コスパの高い65W充電器
最大65W出力のコンパクトな充電器で価格的を考えるとコスパはかなり高いです。また、安心感のあるエレコム製で外れの個体は少ないと思われます。
ちなみにデスク周りに設置するなら、最大45W出力で4ポートのAnker製充電器も使いやすかったです。
エレコム 65W 充電器はUSB-C端子が2ポートでノートPCからスマホまでを同時に充電可能な点が強みです。
コンセントプラグも収納できて持ち運びにも最適だったりと、4,000円弱で買える充電器として結構ヒット作だと感じます。